妄想な彼女



「美緒…アンタ、絵描けたっけ?」


河辺が心配そうに呟いた



そういえばコイツが絵を描いてるの見たことないような気がする――




「描けるよ!これでも美術の先生から『独特な絵ね…ある意味すごい』って褒められたんだから~~!!」



……それは褒められたことに入るのか?





「じ、じゃあ描いてみなさい。ほら、観月さんをモデルに描いてみなさいよ!!」


「りょーかいしやした!」


美緒は敬礼をすると、どこからともなくスケッチブックを取り出して描き始めた