妄想な彼女




「常陸ぃっ!」


セット作りも区切りがついて部室に戻ろうとブラブラと廊下を歩いていたとき

聞いたことがある叫び声が後ろから聞こえた



「アカリ…?」


凄い剣幕でズカズカと俺に近づいてくる




「なんでっ、なんで美緒ちゃんが沖田総司じゃないのぉ!」

「し、知るかよ…」



コイツ、本当にキャラ変わったな

「アタシ達は美緒ちゃんに惚れちゃったんだよっ!何でだと思うっ?そう、美緒ちゃんの沖田総司の演技がカッコよかったからだよっ!?
それなのに、肝心の美緒ちゃんが沖田総司役じゃないなんて、何のために…


演劇部に入ったと思ってるのよぉ~~~!!!」




う゛…すげぇ迫力ですね


「俺に言うなよな…」


「だって、彼氏のいうことなら美緒ちゃんだってきくかもしれないでしょ?」




…………はっ?

「だから、常陸からいってほしいのっ!」


「待て待て待て待て!!

彼氏…?誰が誰のっ?」



「……へ?ち、違うのっ?」



当たりめーだ!
誰があんな変人っ…



ふとアカリの顔を見ると…



目がキッラキラしていた





どうしたんだコイツ…