妄想な彼女





「って!暢気に言ってる場合かぁぁああ!!」



「そうだよ!常陸先輩のいう通りっ!なんで決めなかったの!?」

河辺が美緒にずいずい近付き耳元で叫ぶ


「うぅ…っ、交渉はしてたけどみんなに断られるんだもん。」


耳を押さえ、口を尖らせる美緒は、まるで叱られている子供みたいだ



もん。じゃねぇよ…



部員A「えっ…!?ちょ、美緒ちゃん。アタシ達以外でお願いって言ったのに…」


3年の先輩達が顔を見合わせながら呟く



「じゃーあ♪美緒ちゃんがやればいいのにぃ」

すっかり演劇部のメンバーに打ち解けたアカリ達が体をクネクネさせながら言った

―もう。なんなんだこの4人。キャラ変わりすぎだろ…


「ダメです!3年生がやらないと意味ないんです!」



…っっ!!