妄想な彼女



俺は、河辺に連れられ体育館裏にやってきた

体育館裏……
=リンチ?


あぁ…思考が円城に似てきたぁっ…


「…気付いてないんですか?」


いきなり言い出した河辺の言葉の意味が全く分からない俺は首を傾げる

「なにが?」


河辺は、はぁ…と大きなため息をついた



「鈍感っ!ばかっ!あほっ!どじっ!まぬけぇーっ!」


一気に吐き出すように河辺は叫びながら言う

「…なんだよっ」

なんつー言い様だ。
こんなに言われるようなこと俺したか…?



「いーですか?よーく聞いてくださいっ!」

人差し指をピンと立てて真剣な顔で河辺は呟く