妄想な彼女




「なにこれっ…」



クスクス笑いながら、円城に渡された紙を見て晴紀は呟く


「…笑うな」


「お前、すっかり姫に振り回されてんじゃん」


まだ晴紀はクスクス笑っていた

人の不幸が大好物なのか?…コイツはっ


「お前なぁっ…!」

「まぁまぁ…
でも、姫の周りでは何にも起きてなかったんだろ?いーじゃねぇか」


「…ん。まぁ、そうだけど」




俺はまだ気付いていなかった…アイツな周りで起きていたことを…