――審査員席 「いやぁ…聖園高校よかったですねぇ」 「脚本・円城美緒 主演・円城美緒」 それぞれの高校の演劇発表についてかかれたパンフレットをトントンとペンで軽く叩きながら呟いた人物がいた ―浅生徹だ 「彼女がどうかしたんですか?」 「円城美緒…かぁ。 覚えておかないとな。」 「…え?」 わけが分からず首を傾げている他の審査員とは対象的に、浅生はクスッと笑った 「……面白い子に会えたな」