「・・・聞いて、くれんの?」

キーンコーンカーンコーン・・・


「あ・・・予鈴。」

「三浦、聞いてくれるんだよね?」

そう言ってあたしはケータイを開いて、柚麻にメールを打った。

「もちろん!」

「言ったからね、今。」


【お願い!先生に、あたしと三浦は

 保健室だって言っておいてー】

そう言って、そのケータイを三浦に託した。

彼は、躊躇うことなく、送信ボタンを押した。


「どーぞ、すべて話して。」

「はぁ・・・あのね、今は、三浦って割とやさしいんだぁ、とか思ってるから、そんなことないと思ってるんだけど・・・」

「三浦って、3週間前に別れた元カレに似てるんだよね。」

「・・・だから?さっきおれがちょっとおちょくったら・・・」

「まぁ、そうだよ。その人、三浦みたいに・・・Sっぽくて、どんど前にすすんでいってしまうような人で、強引で・・・自分の気持ちを抑えないと付き合っていけないような人だった・・・。」

「三浦が言った、自滅してくようなタイプって、本当なんだ。自分だけで抱えて、悩んで、ぐるぐるぐるぐる・・・」

軽く笑いながら三浦の方を見た。