急に目をそらしたから、一也さんに変に思われたかも知れない。

最悪だ…。

私、すっごくかわいくない…。

横目でそっと、一也さんに視線を向けた。

あら…と、私は驚いた。

一也さんの耳は真っ赤だった。

彼も私と同じように横を向いて、真っ赤な顔を隠すようにうつむいていた。

何だか、かわいいかも。

そう思いながら、
「一也さん…?」

私は声をかけた。

一也さんはビクリと躰を震わせると、私を見た。

「何…?」

真っ赤な顔。

余裕もないのか、声まで震えてる。

「えっと、大丈夫?」

私は一体何を聞いているんだ。