変…じゃないよね?

ショーウィンドウの前で自分の格好をチェックする。

我ながら不審者だなと、私は思った。

ショーウィンドウの前に止まるたびに、私は何度も服装チェックを行っている。

もうこれで何回目になるんだろう?

胸元まで伸ばした黒髪は、ハーフアップにしてお気に入りのバレッタでとめた。

服は濃い青のチェック柄のワンピースにレギンスをあわせた。

特に問題はなさそうだけど…やっぱり、不安!

今日は一也さんとデートの日。

張り切ってお気に入りで決めてみたんだけど、大丈夫かな?

不安を何回言っても足りないくらいだ。

「ヤダッ、もうこんな時間!?」

携帯電話のディスプレイで時間を確認すると、私は待ち合わせ場所へと急いだ。