迎えた結婚式当日。

「何か…美羽ちゃん、背が高くなった?」

ウエディングドレスに包まれた美羽ちゃんを見ると、俺は言った。

「だって、ヒールの高い靴を履いているんだもん♪」

イタズラっ子のように笑いながら、美羽ちゃんが言った。

「うわーっ…俺、絶対背が低く見えるよ…」

「まあ、いいじゃない?」

そんなことを言いながら、俺たちは笑いあった。

「まもなく、新郎新婦の入場です」

アナウンスが聞こえた。

「じゃ」

俺が言うと、美羽ちゃんは腕を組んだ。

その瞬間、目の前の扉が開いた。

入場のBGМに選んだ曲は、斉藤和義の「ウエディングソング」だ。

たくさんの拍手に迎えられながら、俺たちは歩いて行った。


☆★END☆★