私はその手に自分の手を重ねると、繋いだ。

「せっかくだから、今日はこのままデートしようか?」

「えっ?」

「どうせ今日は休みで、ヒマな訳だし」

そう言った一也さんに、私は首を縦に振ってうなずいた。

「どこへ行こっか?」

そう聞いた私に、
「うーん、どこにする?」

一也さんが聞き返した。

「えっ、どうしよう…」

考え込みかけた私に一也さんはクスリと笑うと、
「映画に行くか?」
と、言った。

「じゃあ、行こっか♪」

私たちは歩き出した。

モノクロだった世界があなたと一緒にいることで、天然色に輝き始める。

これからも、私はあなたと一緒にいたい。

あなたと毎日を過ごしたい。

晴れ渡った青空の中で、私はそう願った。