けど、それはそれでいいのかも知れない。

1人でいるよりも、2人でいた方が楽しいから。

2人でいた方がホッとするから。

例えるとするなら、美羽ちゃんは太陽だなと思う。

優しく見守るように明るく照らす太陽――美羽ちゃんは、まさにそれだ。

「なあ、美羽ちゃん」

声をかけた俺に、
「んっ、どうしたの?」

美羽ちゃんが聞いてきた。

「俺と一緒に暮らさないか?」

滑るように唇から出てきた言葉は、俺の本心だった。

そう言った俺に、美羽ちゃんは恥ずかしそうに顔を紅くさせた。

そばにいたい。

一緒に暮らしたい。

そんな気持ちから出てきた言葉だった。