一度深呼吸をし


話し出した。



「俺ん家は蒼井グループなんだよ」


「えーぇ!」


びっくりしている夏美ちゃん。


「だからこんなとこに住んでるんだ。今までだったら俺じゃなく俺ん家の名前でみんな寄って来た。でも俺は俺だけを見てほしかった。だから最初に会った時に言えなかった。ゴメン…」

「ううん。謝らないでよ!春馬君は春馬君なんだから!」


とびっきりの笑顔を見せてくれた。



俺はとっさに抱きしめた。


力いっぱいに!


ありがとうを込めて。



最初はびっくりしていた様子だったけど


背中にはしっかり夏美ちゃんの手が回されていた。



幸せだなぁ〜



ここまで愛しいと思った人はこれから先いないかもしれない。



だから手放したくない!


一生一緒にいたいと思った。




絶対に幸せにしてやる!