私は自分より大きく細い伊織の手を握り、人混みを避けるようにただ町を歩いた。
ただ伊織と、ずっと一緒にいたかった─
「…私がっ、私が殺したの!!伊織じゃない!だから、だから…」
「椿ちゃん?!」
「ダメだ!混乱している!」
「大丈夫だよ椿ちゃん。お母さんを殺した犯人は、おじちゃんたちがちゃーんと捕まえたからね。怖かったよね、もう大丈夫だから…」
「いやぁ!離して!伊織…」
「ダメだ!そっち押さえて…」
「いやあぁー…」
「慕っていた母親の友人が自分の母親を殺すところを見たんだ…」
「混乱して当たり前か…」


