「そっかあ、
 それが正しいと思うよ!」

香織が静かに同意してくれた。

「ありがと」


「ぢゃ、帰るかあ」

そういって
私と香織は放課後
教室を後にした。

現在3年生は
受験直前のため
学校が午前までになっている。

だから、
一緒に香織と帰っている。


すると校門に見覚えのある顔が。


「ね、あれどの高の子?」

香織に尋ねられ、ハッとした。


・・・・サクラだ。


悠也さんの元妹。


不法侵入のとき
以来だ。


私は黙ってサクラを見つめていた。

すると
本人はこっちに気付いた。