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「・・き、咲!」


頭の上から降ってくる声。
上を見上げると、香織。

それと同時にチャイムが鳴る。



「いつまで寝てんの~!
 早く、帰ろうよっ」

香織はそうやって私の腕をつかむ。

あ、寝てたんだ、いつの間にか…

みんなチャイムと同時に教室を出て行く。

「咲、最近大丈夫?
 寝不足?」

「大丈夫だよ」


玄関に着くと
誰かが寄って来た。

「おー、林田!」

向かってきたのは
隣のクラスの夏樹。
コイツとは、小さい頃からの
幼馴染。

「夏樹。何?」

「なあ、一緒帰ろうぜ」

何でアンタなんかと?
・・・・まあ、
香織は隼人さんと
一緒に帰る予定だったから
丁度いいか。

「うん、いいよ」


香織に別れを告げ
夏樹と外に出た。