「アッ、あたしご飯いらない!!
 いってきますっ!!!」

「え?ちょっと咲!!いらないの?!」

お母さんはお玉片手に大声で叫んでくる。

だからいらないって言ってんじゃん。
しかも何その厚化粧。
お母さんは真っ赤な口紅と
つけまつげのように長い睫を光らせた。


あんまり悠也さんと顔をあわせたくない。

けど、アレはただ、苦しかっただけで,,,,
って今更こんなの通用しないよね?

悠也さん…絶対迷惑だったよね...


やっぱ兄妹なんて無理だよ。


って私だけ空回りしてるみたい。

悠也さんはどう思っているんだろ?