「……」
うなだれるユリエスを見つめる。少年はベリルと目が合うとすぐに視線を泳がせた。
「だから……鍵の代わりにあんたを渡せば……」
「なるほど」
「こっこんな鍵の代わりなんて! って思うだろうけど俺には……っ」
「それほど大切なものの代わりになると判断されたのは嬉しくもあるがね」
「え……」
「基準は人それぞれだ。お前にとってそれは最も大切なものなのだろう?」
「あ、ああ……それに、あんたなら逃げ出せるかもって思って」
「随分な買いかぶりだ」
「うわっ!?」
笑いながらベリルは、さらりとロープを解く。
どこが買いかぶりなんだよ! しっかり縛ってたハズなのに……ユリエスは唖然とした。
「そろそろかな」
「へ……?」
うなだれるユリエスを見つめる。少年はベリルと目が合うとすぐに視線を泳がせた。
「だから……鍵の代わりにあんたを渡せば……」
「なるほど」
「こっこんな鍵の代わりなんて! って思うだろうけど俺には……っ」
「それほど大切なものの代わりになると判断されたのは嬉しくもあるがね」
「え……」
「基準は人それぞれだ。お前にとってそれは最も大切なものなのだろう?」
「あ、ああ……それに、あんたなら逃げ出せるかもって思って」
「随分な買いかぶりだ」
「うわっ!?」
笑いながらベリルは、さらりとロープを解く。
どこが買いかぶりなんだよ! しっかり縛ってたハズなのに……ユリエスは唖然とした。
「そろそろかな」
「へ……?」



