「剣舞で解るのか?」

「ただ舞うだけじゃないんだよ。あの中にはちゃんとした技術も練り込まれてる」

[それを違和感なく舞えるというのは、それなりの強さがなければ出来ないのだ]

 短い金色の髪が小さく風になびく。そこにいた女性たちがそれに溜息を吐き出した。

「……」

 レインはそれに目を据わらせ、ベリルに向かって地面を凍らせていった。

「お? ……っと」

 ベリルはすかさず飛び上がりそれをかわす。

「チッ……」

 レインは喉の奥で舌打ちをした。あそこで間抜けに転んでれば、見ていた女たちが幻滅したのに……

 突然の事に首をかしげたベリルたちだが、子どもたちは凍った地面にはしゃぎだした。

「……」

 まあ、楽しんでるからいいか。セシエルとベリルは笑顔を浮かべる。