ドカッ

ドシーン

カラカラカラ…。

何があったかと気付いたのに、時間はあまりかからなかった。

●不良が投げた空き缶に、足を滑らした。

●その場に転倒した。

●空き缶が転がっていった。

そんな感じ。

あぁ……

なんてこと…

最悪…。

笑われる?

絡まれる?

まさか…
犯される〜〜?!

「おい、お前。」

犯される?!

「あ、ああああああたし…無理です!!!」

「は??何が?」

「あたし…まだ"そうゆうこと"は…、お…お金は払うんでっっ!!ゆ…許して下さぁい!!」

「は…?誰がお前なんかとヤるかっつーの。」

か…勘違い…??

は…ずかしーーーー!!

「す…すすすすすいませーん!!」

「まてコラ。」

「へっ?!」
何ーーーーー?!

「大丈夫か…?」

え…?
予想外の言葉に、あたしは途方に暮れている。

「大っ丈っ夫っ!!」

それだけ答えた。

だって…
予想外。

不良がこんなこと言うなんて…。

「ふーん。俺に惚れたか?」
「なわけないでしょっ!!初対面だし…」

嘘…

あたし…

初対面だよ?
不良だよ?

でも…

なんだろう?この気持ち…言葉では言い表せない…。
胸の高鳴り。



これがあたしの恋の始まり。