~直人side~

紗季かぁ~。

俺は小5の夏を思い出した。


俺たちは小5になったにも関わらず、よく一緒に遊んでいた。


その日は俺と俺の友達の智と紗季とありさで家の近くの森に遊びにいった。


夕方なり帰ろうと思ったが、俺らは帰り道を見失ってしまっていた。


しょうがなく、道がない雑木林を通って帰る事になった。すると最悪なタイミングで夕立が来た。

足元が悪く、運動神経が悪いありさは皆の速度に全然ついて行けてなかった。

俺はそんなありさを心配に思い、ぶっきらぼうだったが、何度も手を貸していた。

紗季の事は智がいるから大丈夫。と思い、一度も紗季の事を見なかった。

その日を境に俺たちの歯車が噛み合わなくなってきた。。

紗季…俺はあの時、お前に気付かせて貰ったんだよ。

ありさが大好きだって事。

ありがとう。