「満里奈、ほら寝るぞ」

腕枕をしようと広げた腕に、頭をちょこんと乗せる君。

目が合うと、ふふっと笑って見せる君。

ぎゅっと抱き付いてきたりして。

情事の後の幸せを感じる時間なのに…、

しばらくすると、満里奈は眠くなってきたのか、ウトウトし掛けながら、
「純、寝にくいから腕外して」

と、言い枕に手を伸ばす。

「腕枕で寝ると、首が痛くなるんだよね」

ふっ…、

女ってみんな腕枕が好きなんだと思ってた。

でも違うらしい。

オレだって腕痺れるのイヤだしな、素直に腕を引っ込める。

ホント、満里奈はオモシロイよ。

…で、オレたちは目を閉じたんだったよな。

最初は驚いたけど、今では毎回そんな感じだ。