「満里奈ぁ、今日も泊まってけよ」

「うん。泊まってく」

彼女は週末によく泊まっていってくれる。1人は寂しいからな。人の温もりは素直にうれしい。ダチとは違って、それが満里奈だったら最高だし。

オレってばハマり過ぎ?

まっ!いっか。そんな自分もキライじゃない。

「まっりな、一緒に風呂に入ろうぜ」

「え~、やだ…」

即答かい。

まっ、いつもの事だけど。

ここでめげずに攻めてみる。

「オレの事キライなんだろう…」

ちょっとふてくされて言ってみたが。

「また入ってあげるから」
「ね?」

上目遣いで、かわいく突き放される始末。

ふっ…
また失敗か。