「えー?知らないの?」

「何がぁ?」


「柚子と虹太。入学早々デキてるんじゃないかって噂でもちきりだよー?」


「「はぁっ?!」」


ありえない、ありえない。


ぜーーーーーったい、ありえませんから!


キーンコーンカーンコーン

「ほらー、席つけー!委員長、1分前着席の呼びかけしろー」


「うざっ」


小声で言った。

担任に対してではない。

虹太に対して。

なんで付きまとうの?

本当、ワカンナイ。



「えーっと、林間学校の班なんですが。」


ドキドキ・・・


「ねぇ柚子?」


「ん?どしたの?」

「虹太、見てみて」


そこには変顔をした虹太。



「ブっっ」


思わず噴き出してしまったやんか!!!!


「上野~~~、静かにしろーーー」


「すみません~」


本当、ロクでもないやつだ。


「・・・という訳で今発表した班に集まります。
1班はこの辺で・・・」



えっ?!

発表なんてした???

「じゃあ、移動開始。」

えっ?!はっ?!