最後の手紙

私はあの時何を見てた?


ひなた?

景色?


黒板?


ううん、きっと違う。


虹太・・・?


下を向いて歩いてると誰かにぶつかった。


「柚子・・・?」


「っ琢磨っ!」


「何してんの?授業、始まるけど・・・」


「琢磨こそ!授業始まるよ?」


私はこの人が好き。


虹太のことなんか好きじゃない。


ましてやあんな意地悪で意味のわからない虹太なんて・・・っ


「顔、真っ赤」


「へっ?!」


「好きな人のこと考えてただろ?」


違う。


私が好きなのは貴方。


だけど・・・


「違うよ!!


好きな人なんかいないもんっ!」


心の中、虹太でいっぱい。


キーーンカーーーンコーーーン


「やべっ授業始まる!じゃあな!」


「ばいばい」