嘘つきな姫




「…愁……?」


私が愁の背中に手をまわそうとした時


「っははははは!!!!あー熱い熱いっ」



“ケンジ”と呼ばれた男がいきなり大声で笑いだした


「霧谷…」



え、知り合い…………?


「ひぃ…おもしれぇもん見してもらったよー」


「ぉ前何した………?」


私を離して“霧谷”を睨む愁はいつになく冷たい瞳をしていて

喋り方もいつもと別人のよう…


「フッ、それはこっちのセリフだなぁ、お坊ちゃん…?」


「あ?」


「早川グループの跡取りムスコがこんなトコに何の用だろーなぁ?」


「二度と俺の前に姿を表すなと言ったはずだ…」


―ビクッ
そう言った愁の目は冷たく光って、とても高校生とは思えないような何とも言えない威圧感があった



「ふ、さ、さすがだなぁ……」


霧谷と言う男も体を一瞬硬直させたがすぐにニヤリと笑うと


「「のやろぉぉっ」」

7、8人のチンピラっぽい人たちが襲い掛かってきた


「しゅ……ぅ…」


どーしよっ


「彩莉、そこのソファーの後ろに隠れてて」



「う、うんっ」



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