嘘つきな姫




「ごめんね。怖い思いさせて、」



いつもの暖かい笑顔を向けられ心がポカポカと安心色にかわった


「本当……ごめん。」


え…
愁が一瞬辛そうな顔をしたのを私は見逃さない


「本当…ホント…ゴメッ」


なんで?


「なんで謝るの?愁、ありがとう」


「え」


「来てくれて、ありがとう」


「彩莉……っ」


何で、まるで、自分のせいだと言うように…
整いすぎてる顔を辛そうに歪めて私を抱き締める


この人達に捕まったのは私の自己責任で、それを愁が助けに来てくれた。

私の中での“事実”を否定するように私を抱き締める腕に力が入る