嘘つきな姫


「…愁?今、私のこと食いしん坊だと思ったでしょ?」


「そんなことないよ。」



「笑ったじゃないっ!」

怒ったフリでもして愁を困らせてみよう!
いつも冷静で、たまにはいいでしょう、



「んー、彩莉可愛いな、と思って、」


ととんでもなく妖美な笑顔を魅せてくる
やっぱり、違う
いや、私が違うのかな?

どうしても愁が色っぽく見える

それは上半身程よくついた筋肉が見えてるせいか

はたまた愁の半裸に私が過剰反応しているせいか…

とにかく、このままだとまずいのだ…


「彩莉?」


「っへ?」



「百面相…」


嘘っ!?
顔に出てた?
急に自分が変態のように思えて…
私は何考えてたのだぁ!!

「あ、はは…」

引きつった笑いしかできない…

「彩莉、これだけでいいの?」


ヤシの実を指差して問い掛けられた

「う、ん。」

だって…他は分からないし…

気付ば順番が回ってきていた

愁が注文をする

「!!」 

え?な、何?