嘘つきな姫


愁は私の肩をクッと押して私を立たせるとドアを開けた


「どーぞ?」


「う、ぅん」

愁のへやに入るとダークブラウンを中心に茶色系で統一されていた


「愁」



「ん」



「ううん、」



“愁”って感じの部屋だった。

きっと自分家の部屋もこんなんなんだろーな、


「きて、」


愁が手招きするほうに行くと白と黒でシンプルな模様の紙袋を渡された


「これ何?」


「それ、着替えて?」


「うん………ってちょっ!」

「ん?」


ん?じゃない、脱ぐなぁ…


「着替えてきて?」




「え…あ…」



「俺、着替えるけど、居たいならいていーよ?」


「否、戻りましゅ!!!!」


か、噛んだ……



「クスクス…うん、あとでね、」

「//////」