―…い……?……ね…―


―……だ……か……―




………ん?




「………ん………」


うっすら目をあけると…


「ほらぁっ!起きちゃったじゃない!」

きれいな女人が私を覗きこむ



「オレのせいですか!?」

その女性をキッと睨む少年



いきなり勃発する言い合い


「あのぉ……」

どちらさまで?

ってか明らかに私のへやではなく
目の前の二人にも見覚えがない


「んーっホント可愛らしい!お人形さんみたいじゃないっ」


「……」



――ガチャ



困り果ててたその時

ドアから見覚えのある人が来た



「しゅう〜…」


私が助けを求めると



「彩莉が困ってます。」



二人を退かしながら私に近寄る


「起きたね。」


タンクトップのパーカーを来ている彼の肩にはガーゼが付けられていた。


「うん。」


「気持ち良さそうに寝てたから起こさないで運んじゃった。」


「愁が?」


「もちろん。」


「嘘っ!私、重かったでしょ?」


「クスッ…軽すぎだよ。」


恥ずかしいっ
何で起きないのよ私!