ヴァンパイアの花嫁 番外編②

「あたし・・・?」


あの女ヴァンパイアに刺されて・・・



「あの女がお前の血を欲してくれて良かった でなければ間に合わない所だった」



心臓を一突きされていたらもう二度と愛しい娘に会えなくなる所だった。


そう思うと湧き上がる愛情にレオンはティナの華奢な身体をギュッと抱きしめていた。


「もう私から離れないでくれ」


ティナはゆっくりレオンの胸から顔を上げた。



「レオン、レオンの血を貰っているせいか、あたしにも何かの力があるみたいなの・・・」


縛られて焼死させられそうになった時の力、ありえないほどの力があたしにあった。


「力?」


「あたしを縛っていた縄がダーモッドを助けたいと思ったら一瞬でなくなったの」



ティナは自分の手を見つめた。



レオンはフッと笑うとティナの手に手を重ねた。


「今も出来るのか?」


レオンに聞かれたティナはかぶりを振った。


「ダメみたい・・・あの時の身体にみなぎる力がぜんぜんない・・・」