ティナを抱きかかえて唇にキスをする。


あたし・・・何しているんだろう・・・。



「ティナ?」


もう一度名前を呼ばれてティナの目蓋がゆっくり開いた。



「レ・・ォ・・・・・ン」


心配そうに覗き込む真紅の瞳が飛び込んできた。



「私の血を飲みなさい」



虚ろな様子にレオンはティナの唇を首にあてがう。



甘い痛みを感じたのち、ティナが血を不器用に飲む音がした。



「ん・・・っく」


牙をたてて飲む行為はいまだに慣れずに飲む。


その飲み方にさえ、愛しさが増していく。