「ご主人様!後ろに!」


アメリアが叫ぶ。



レオンにあと1メートルほどに近づいた3人のヴァンパイアは一瞬にして塵になった。



周りにいた者は目を見張った。



レオンはティナを抱きかかえようとしていて、襲ってくるヴァンパイアに何もしなかった。



「さすがです ご主人様」



いつも笑わないアメリアだが、口元に笑みが浮かんだ。



もうティナ様は大丈夫だ。



エミリオと戦っていたアードルフもレオンの力に恐怖を抱いた。



「くそっ!あんな力があったとは・・・」



「当たり前だろ?あんな力でもなければ僕たちの世界を統一する事なんて無理だよ」



エミリオがバカにした笑いを浮かべた。