さっきまで力がみなぎる感じだったのに・・・。


エミリオ様の声を聞いたら不意に全身の力が抜け落ちたみたいな感覚で・・・。



「きゃっ!」



っ!・・・・。



シンシアのナイフが腕に刺さった。



鋭いナイフの歯が肉をえぐるように入り込む。



焼けるような痛みにティナは声も出せなかった。



「もう少しでお前は塵になったのに!」


シンシアはティナの腕に刺さったナイフを抜くと再び心臓めがけて下ろした。