ティナの心臓が暴れる。


あたし・・・ダーモッドを助けなきゃ・・・・。



次の瞬間、瞳が紅く変わった。



ティナを眺めていたアードルフはティナの取り巻く空気が変わったのを感じた。



眉根をひそめティナを見る。



「アードルフ、早くこの娘を殺しなさいよ!」



隣で見ていたシンシアもティナの雰囲気が変わった事が分かったようだ。



ダーモッドを助けなきゃ・・・。



ティナの意識はダーモッドを助けることしかなかった。



次の瞬間、ティナの身体を縛っていた縄が一瞬で消えた。