薄い水色の足首までのドレスを着ているティナは誰の目から見ても愛らしく、獣の目に留まるならまだしもたちの悪いヴァンパイアに捕まったら大変なことになる。



見逃してはくれないほどティナは可愛い。



自分にはわからないがティナの血は極上の香りを放つらしくヴァンパイアを引き寄せてしまう。



ティナはあまりにダーモッドが一生懸命言うので帰ろうという気になっていた。



レオンがいけないんだわ メッセージをくれても「無事だ」だけ。毎日それだけを待っている事が辛くなった。



もっと違う言葉を書いてくれてもいいのに・・・。



ダーモッドの言うとおり、あたしはレオンに心配して欲しいだけなのかもしれない。



薄気味悪い森へ足を踏み入れた事は一度もなかった。



考え事をしているうちにどんどん先にすすんでしまいダーモッドの声にここが城外の森だという事に気づいたのだ。