ヴァンパイアの花嫁 番外編②

そこへエミリオとアシーネが現れた。



「エレオノーラ!レオンから離れろ!」



いつもの優しい雰囲気ではないエミリオだった。



「レオン様から離れて」



アシーネは姉を睨みつけている。



エミリオはつかつかと近寄りレオンの肩に手を置きエレオノーラから引き離した。



瞬時、エミリオにレオンの体重がかかる。



レオンは意識を失っていた。



「君の血がなくてもレオンは大丈夫だ この部屋から出てくれないか?」



アメリアはこのやり取りを訳が分からず聞いていた。



「わたくしの血を飲んだから助かったのよ?」



赤い唇が上がる。