「あら、アシーネ 早速会いに来てくれたのね?」


ゆったりとした動作で振り向き妹と対面する。



「どういう風の吹き回しなの?いきなり来るなんて」



アシーネは一人だった。


婚約者のエミリオの姿はない。



「レオン様、エレオノーラと話をしたいのですがよろしいでしょうか?」



アシーネは軽く膝を折りレオンに尋ねた。



「もちろんかまわない 今夜は晩餐会を開こう エレオノーラ その時に」



レオンは大きな窓から室内へと入って消えた。