俺は年上 君は年下




“同じクラスになりたい”



これが俺の本心だ。


今までずっと違うクラスで、同じクラスになんてなった事が無かった。

仲が良かったのに、一度も無かった。


1度くらいは同じクラスになって、話していたい。

勉強していたい。

遊んでいたい。


凛といる時間は家だけ。

もっと長い時間、同じ時を過ごしていたい。


生きていたい。


だって、凛は、凛の命は、





残り少ないんだ――





“凛なんていらねーよ!
 お前ばっかり、褒められて、いい事言ってもらえて…。
 邪魔だよ!”


“なんでそんな事言うの…”


“なんで…って。
 俺だって…”


“ごめんなさ、い…。
 でも、今褒めてもらわないと、もう…褒めてもらえなくなるもん。
 僕…死ぬんだよ、もうすぐ…。
 病気だから…。
 だから准とは違うんだもん!”





俺と凛の初めての喧嘩。

俺は凛の病気の事を知ってしまった…。