そう隣にいる僕のともだちは目を輝かせて言った。





雪が積もっている街道を僕たちは肩を並べて歩く。


真上からは太陽が僕たちだけじゃなく、街全体を見守るように優しく照らしていた。



そんな中、ともだちのシュリはその"作り話"を熱狂的に話す。


「ねっ、すごいでしょ!?」


「…そんなの、作り話にきまってるだろ」


僕は果物がいっぱい入った大きな紙袋を両手に持ちながら鼻で笑うと、ともだちのシュリは


「作り話じゃないわよ!!本当に本当の話よ!!」


と顔を赤らめて声を張り上げた。



僕は耳を両手でふさぐ。


そのまま周りを見渡すと、大人たちの冷ややかな視線が僕たちに向けられていた。



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