そう言われるがままに僕は力を抜いていくと、確かに浮いてる実感を感じた。 「それよりみてくださいよ。この景色を…」 僕はおにいさんの視線の先を追うように辿っていく。 視線の先には、地平線に沿る家々のランプの灯りが煌びやかに続いていた。 「うわぁ……━━」 僕の口からはそんな言葉しか出なかった。 この時に僕の表現力の無さに自分が情けなく思う。 「実にすばらしい。君はこんな景色があったことを知っていましたか?」 「………いや、全然。」 だって今まであの街から外に出たことがないんだから。 .