意味の無い存在



誰かが後ろから
あたしに向かって
そう叫んでる気がして。


ねぇ

香奈…。



親友じゃなかったんなら



あたし




香奈の何だったの?




―答えてよ…。








その場にうずくまって
あたしはまた
涙の海に溺れていく。

香奈を恨んで


泣いて


また恨んで


自分がわからないと思ったのは

初めてだった。