『さぁーて

もうそろそろ帰ろ!
勉強しなきゃだし』


『ほんとほんと。

いこ!香奈』


『…あ、

…うん…』




香奈たちが
出てくる前に
急いで反対側の廊下に
隠れた。


三人の背中を
見送ったあと


あたしの体から
ストンと
力が抜け落ちた。