何であたし


『カナ』なんて名前
つけられたんだろう。

カナじゃなかったら

こんな思い
することなかった。



虚しさに満ち溢れた
心のまま、
止めていた自転車を
また一人で走らせた。




よく考えたら


あんなことしといて

簡単に許して

もらえるわけ

ないのにね。


だけど


あたしばっか

悪いわけじゃないよね?


あんなことしたからって


ここまですること

…ないじゃん。



ぐっと涙を堪えながら
学校へいった。