『用事でもあったの?

 ま、いっか。

 一緒にかえろ!』


『ちょっ・・・!』




和泉が引っ張った
あたしの右手。

その反動で、

水色のくまが
ポテンと
地面に
滑り落ちた。



あたしが
気づいたときには
もう遅い。



そこにいた
全員が、
落ちたストラップを見て
眉間にしわを
よせていた。




『え・・・?

 あ・・・あれ。

 無くなったやつ・・・

 私の・・・?』