『・・・!?』




振り向くと、
香奈たち 3人が
こっちに走ってきてるのが見えた。




『もー!

 何で待ってて

 くんなかったの?』


『学校中

 探しまくったんだよ』



『あ・・・あの・・・っ』





香奈のストラップを
背中に隠し、
額から冷や汗が
つうっと伝った。


そんなことは
気づきもせず、
笑顔で
あたしに近寄る
和泉と萌。



香奈は
あたしの様子に
気づいているのか、
不思議そうな目で
遠くからあたしを
見つめている。