半信半疑で 日誌を開くと、 確かに佐伯君の字で びっしりと文字が 書いてある。 うっわ… 本当にやってくれてる。 五時限の休み時間 熱心に 何か書いてると 思ったら、これだったのか。 あたしも同じ日直なんだから 言ってくれたら 一緒にやるのに。 『ほら、あと 自分の名前 書くだけでしょ!! 和泉と萌が 帰ってくる前に やっちゃえ』 『てゆーか香奈… ボールペン貸して。 忘れた…』 『もぉー!加菜ってば しっかりしてよっ』 香奈に怒られて ちょっと反省した。