何でそんな見るの?
惨めだとか
思ってるワケ?

その目が
…すごい腹立つの。


『篠原…おはよ』


佐伯君はいつも通り
挨拶してきたけど、
それも無視した。

八つ当たりって
分かってたけど、
そうでもしなきゃ

…泣きそうで。



『…篠原?』

『佐伯君!

授業が始められないでしょ?

早く教科書開けて!』



先生に言われて
慌ててグチャグチャの
カバンの中から、
教科書を探す佐伯君。

話しかけられなくて
あたしはホッとした。