誰も守ってくれない
誰もあたしを
庇ってくれない


友達なんて

もういらない





『ガラララッ』


『おはよーございますっ!』



冷たい空気を読まず
ニコニコしながら
教室に佐伯君が入ってきた。



だけど
少しして
異常なまでに静かな教室に
違和感を感じたのか、
佐伯君は笑顔を消す。


そして
泣いているあたしと
目があった。




『・・・宏人おはよ!』


『おはよー佐伯』



口々に佐伯君と
挨拶を交わす男子。



『佐伯君!

 遅刻ですか?』



『あ、はい・・・

 すいません。寝坊しちゃって』




そういいながらも、
佐伯君はずっと
あたしを見ていた。