【優太】
おいおい、朝からうるせーんだよ。
もっと静かにできねーのかよ。
「優、あたしと握手して!」
「はい。」
あーもうめんどくせぇ。
けど、裏を隠してる俺は表の王子様を演じてる。
じゃないと多分今この位置にいねーだろ!
自分で言うのもなんだけど俺、どっから見てもカッケーっしょ。
身長は高くて筋肉はほど良い感じについてて。
顔だってマジイケメンよ?
「ねぇ、優くん。私と付き合わない?」
「えっ!俺なんかじゃ君に合わないよ。もっとカッコいい子たくさんいるから、俺じゃなくてその子達の中から選んで?」
こんなのただの作り話。告られたら絶対こうやって言ってんだよ。
だってさ、一回一回考えんのめんどくせぇじゃん?
「えぇ。優くんがいいのに!」
「ごめんね。じゃあね。」
